Premium CyclingCapができるまでのあれこれVOL.1(1人目のキーパーソン)

先日、限定10個で発売開始した”Premium Cycling Cap”。

何がプレミアムなのかとい申しますと、私にすれば全てがプレミアムなのですが まず、生地が上質の正絹(SILK100%)ということ。

何よりも普段出回らない生地に特別な柄を特別な仕様で染め上げていて、尚且つその生地は僅かしか残っていないということです。

しかし、この生地が単純にあったからCAPを創れたわけではなく私を含む3名のキーパーソンがいたからこそカタチになったのです。

今回は、1人目のキーパーソンとのやりとりを交えたプレミアムサイクリングキャップ完成に向けてのお話しを綴ってみたいと思います。



ことの発端は、用事で岡重(注1)の事務所を訪れたときに、染め上げられた反物の保管棚に目がゆき、普段あまり目にしない雰囲気で黒くも光沢があり見る角度で織り柄が浮き出てくるなんともいえない感じがする生地があり見せてもらいました。

               ↑縦枠に菊という名の模様に織られた染め上げられる前の正絹(SILK100%)生地。


そこには、幾何学模様のようにパターン化された”縦枠に菊”という模様に織られた生地に麻雀牌や点ピンなどが染め上げられており、光の当たり具合で玉虫のように輝きを変え、それは正絹(シルク100%)だからこその風合いと深みが出せる特別なものだと感じ、その瞬間にこの生地で何かを創りたいと強く思いました。

↑縦枠に菊という名の生地に染め上げられた麻雀牌文様の反物。写真上部にあえて着色せずアウトライン化された麻雀牌の部分が残っているのが特別な仕様で染められたものとのこと。


そして、この生地が染められた経緯などを聞くと、本来 麻雀牌等の柄を染め上げる際すべての柄に色をのせるのが一般的だが、この反物だけごく一部の柄のみアウトラインだけで着色されていないところがあり、普通の仕様ではない特別なものだと聞かされました。

しかし、残された反物は極わずかで企画するにも用尺が少なすぎ考えていると、その麻雀牌生地の下に隠れるように保管されたいた紅色の生地がチラっと見え出してみると、それは同じ縦枠に菊模様の生地に染め上げられた梅に鶯文様の反物でした。


↑梅に鶯文様。なんとも言えないお上品な赤?梅色。梅の花が浮き出て見えます。

↑マッチ箱ラベル文様。昔の絵師のコレクションなのか今でも現存する当時のものが描かれており、こちらはあたらめてご紹介したい楽しい柄となっております。

そしてまたその下には、茶色に帯びたシルバー?本当にシルクは光の加減でいろんな表情になり、黄金色っぽく鈍く輝いたりも見える反物は、マッチ箱ラベル文様の反物です。

同じシルク生地に染め上げられた反物が三種発見されたのです。

この瞬間、意味なくイケると確信しました。これらの生地は使っても良いものなのか岡重で企画・制作等をマネージメントしておられる一人目のキーパーソンS氏(ある意味、私の師匠のような人)に確認してみると、過去に染めた生地資料として保管しておきたいと聞かされたのは右から左へ聞き流し(笑)、使わせて欲しいの一点張りで頼み込み可愛いい弟子のこと(そうは思っていないと思う!笑)と快く了承いただき今回の企画をすすめられる運びとなりました。

↑とりあえず、企画のときに意見を聞いたり何かと相談する師匠のS氏。辛口ながらもベストアドバイザーでいつも頼らせて頂いています。(写真のエプロンはコンズグリンパーク店様用として企画・製作させていただいたアップサイクルなメカニックエプロン完成時に最終チェックする師匠。この時もディテール等々相談に乗ってもらい完成しました。)

※コンズグリーンパーク様

さて、無理やり頼み込んで口説き落とし使わせていただけることとなったシルク生地で何を創るのか・・・この時点では白紙状態でした(笑)

そして、3柄の反物を並べそれぞれの残された用尺を確認すると、本当に僅かしか残っておらず、創れるものも限られてくる状況で思い描いたのが、“どこにも無いものでついつい所有したくなるような特別なモノ。”というキーワードでした。

そして、この企画に賛同してもらえそうな人は誰なのか?を同時に模索し、これだと思ったのが“プレミアムなサイクリングキャップ”でした。

これは、私が所属するmajikaoという会社の主力商品なので大体の事は想定できるので、後はこの人に想いを伝えればご賛同頂け実現に向けて力添えしてもらえるだろうと一方的に思っている方は既に決まっており、2人目のキーパーソンへのプレゼン資料を作成しご意見等をいただけるよう準備を進めることとしました。

そう、特別なものを特別な人と創り・特別な人のもとへ届ける。という思いのもと始まったこの企画。

さて、企画提案書そして2人目のキーパーソンは次回にでも・・・

こちらのプレミアムサイクリングキャップは、コンズサイクル蛸薬師店様での各柄10個ずつの限定商品となっております。

お求めは、下記にてお問合せください。

コンズサイクル蛸薬師店






(※注意1)岡重とは、京都で1855年に京友禅の染め屋として創業した老舗であり、100年以上前に描かれた羽裏文様を所蔵するその数は500点を超え、その中でも”鯛づくし”という名のお目出度い文様は誰もが圧巻する作品です。

http://www.okaju.com/information/index.html





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自転車で走るために機能性を追求したアレではなく 自転車をキーワードにお洒落に楽しむための ファッションアイテムやプロデュースした商品情報を。 @majikaoo7

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