鯛づくしでショットガンケースのお誂え
昨年の12月中頃にお誂えのご依頼をいただきましたショットガンを保護袋をご納品させていただきました。
こちらは、一般のひとでは触る事すら許されない本物のショットガン(散弾銃)です。
イタリアは老舗銃メーカーのBERETTA社製。ホンモノはやはり緊張します。
こちらの専用ケースを開けた際にちょっとしたお洒落心を持たせたいとのご依頼で、
黒ベースのケースに赤文字で書かれたBERETTAの文字。とくればやはり、鯛づくしでしょう。
ということでお目出度い柄をチョイスしていただきました。
さて、ここからが問題なのは許可の所持していない人は触ることも許されません。
本来なら少しお預かりしてきちんと採寸をおこないたいところですが無理な話しです。
そして、2分割されたそれぞれの接続部は鋭利な金属型で構成されており、生地が直接当たると破れてしまいそうだったので、先端に被せる保護ソックスを創ることとしました。
当然、保護キャップが生地では同じことなので、金属があたる部分は革で補強することとします。
その先端部分の形状等については、後日正確な寸法と共に複数枚の写真とデジタルノギスで寸法をお知らせいただき、その寸法をもとに保護キャップの形状とサイズを決め込んでいきます。
で、イメージと寸法関係を絵にしていきます。
写真はありませんが、立体物なので実際に先端部の形状を厚紙で再現し生地を当て込んで寸法の最終確認を行っております。
ちなみに、保護ソックスは正式競技にもある射撃にかけてオリンピック競技文様で仕上げます。
出来上がったのがこちら。
内部底面には、厚めの革を縫い付けて強度を増しており、鋭利な金属部分が当たっても大丈夫なように仕上げております。
そして、本体の保護袋の寸法図と収まりのイメージ図です.
収まり図の鯛柄の出かたには拘りを持って生地取りを行い縫製指示をおこないました。
そしてこちらが完成した現物です。
メインの鯛柄位置もイメージ通り仕上がってまいりました。
あとは、ショットガンを入れて実際に思い通りに収まるかどうかが楽しみであり不安でもあります(笑)
そして本日、寒い中ショットガンをお持ちいただき現物合わせを行いました。
ほぼ、イメージ通りに収まり一安心です。保護ソックスもピッタリと被さり収まっております。
これから、ケースの蓋を開けた瞬間、ニヤッとして頂ければ幸いです。
こんな遊び心のあるものを創らせていただきありがとうございました。
今年から、毛バリで渓流釣りも始めようとのことですのでお次は是非とも釣り竿の保護袋を(笑)
こんな感じで、たいていのものはお誂えにてお受け可能かと思いますので是非とも世界でひとつのものを一緒に創らせていただければと思います。
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